小ネタ短編◆double style&天空の覇者コラボ



僕がハンター試験を受けに行って、ゴンやキルア、クラピカ、レオリオ、4人と出会うより前――――修行もかねて、天空闘技場の180階で荒稼ぎしてたころから、その人は伝説だった。



超高額の観戦チケットは毎回発売後10分もしないうちに完売してしまうほど大人気。

いつもどう頑張ってもチケットが手に入らなかった僕は、今までその人のことをテレビモニタごしにしか見たことがなかった。



僕だってその時こそお金のためにと180階でくすぶってはいたけれど、やっぱり闘士の端くれとしては、バトルオリンピア2大会優勝―――天空闘技場最高峰の強さを誇るその人に憧れの気持ちを持ってなかったわけはなくて。



いつか…たった一度でいいから僕も、あの最上階の舞台であの人とまみえることができたらって………ずっと思ってた。











『チン』という機械音とともに、最上階からのエレベーターが200階のホールで止まった。



エレベーターから降りてきたのは、『天空闘技場』という場所にはおよそ似つかわしくない、ドレス姿の美女だった。


サラサラと長い髪をなびかせ、抜群のスタイルを見せ付けるようなマーメイドラインの黒のドレスに身を包んだその女。


ちょうどホールでエレベーター待ちをしていたいかつい顔の闘士達は、こぞって好色な目を女に向けた―――が、しかし。

そのたった一目で、男達はその女が"ただの女"ではないことを察した。




なぜなら、彼女のその細腕には禍々しく重厚なデザインの大型鎖鎌が握られており。

彼女が一歩進めるごとに、鎌の柄から延びる太い鎖がジャラジャラと重苦しい音を立てたから。



その場にいた男達の中でー―――この天空闘技場の200階以上に棲んでいる闘士で、彼女のそのいでたちを知らぬ者はない。



バトルオリンピア2大会連続優勝。

天空闘技場の最上階へと堂々居座る、いまだ無敗の女王……ルーシェ。





「……ふぅ、全く面倒な。なんでここには地上まで直通のエレベーターがないんだ」


男達の視線も一切気にかけることなくツカツカとホールから出る。

長い廊下を歩きつつルーシェは溜息を一つ吐いた。


ルーシェの向かう先は、最上階から降りてきた先ほどのエレベーターホールとは別の、階下へと降りるためのエレベーター。



世界第三位の高さを誇るこの天空闘技場には、残念ながら最上階から地上へ直通で降りられるエレベーターは設置されていない。

だから最上階住まいのルーシェが何かしらの用で地上まで赴こうと思ったら、天空塔内部のいくつかのエレベーターをこうやって経由しなければならない。


それぞれのエレベーターが同じホール内にある場合は楽なのだが、階によってはエレベーターの位置が離れていることもあって非常に面倒だ。




特にこの200階はそれが顕著で。

この200階を境に、上階と階下では闘士の質も闘いのためのルールも全く異なるものとなっているのだから、こと『クラス分け』とか『差別化』という意味ではこの階より上と下とでエレベーターの位置を離すのも仕方のないことなのだが。


塔の最上階住まい―――この天空の女王にとっては、200階から上も下も扱いは同じ『下層フロア』。

エレベーターの位置など単に移動の際の障害でしかない。




エレベーターを求めて200階のフロアをさまよう間、フロアマスターにもなりきれない弱い連中らからの、身の程に合わない野心と好奇に満ちた目にさらされるのもいい気分ではないし。



「(まったく…、うっとうしい)」


あの程度の強さで、私をどうにかできるつもりでいるのだろうか?



次年のバトルオリンピアで優勝をかっさらったら、絶対に賞金で直通のエレベーターを設置してやる。

そんなことを考えながら、早足でルーシェは200階のフロアを歩いていた。







――――そしてそれとちょうど同時刻。

ルーシェと同じく、下層階へのエレベーター乗り場へ向かって200階のフロアを歩く青年がいた。




ゴンとキルアとゼロの3人が、この天空闘技場200階クラスへと上がってから今日でまだ4日目。

2日前には、念を覚えてまだ間もないゴンが無謀にもギドという選手と闘って惨敗。全治4ヶ月の大怪我を負ったばかりだ。


3人が200階クラスへ上がる前――天空闘技場へ来た当日に知り合ったもう1人の少年・ズシが、そのゴンのお見舞いに来ると昨日の夜連絡があった。



だから青年――ゼロは、その出迎えにこの200階のエレベーターホールへと向かっていたのだ。


今回初めてこの200階フロアに足を踏み入れるズシが、ゴンの待つ220階の部屋までエレベーターの乗り継ぎで迷子にならないよう、案内するために。





歩きながらケータイで時間を確認し、まだ大丈夫だなと角を曲がる。

しかし曲がったすぐ先でなぜか立ち止まっている女性と、彼女の持つ抜身の大鎌が目に飛び込んできてゼロはびっくりして跳び退いた。


「うわっ!?……あー、すいません」

「? …ぁあ、こちらこそすまん。邪魔をしてしまったようだな」


すんでで跳び退いたのでぶつかりはしなかったが、なぜか反射的に謝罪の言葉がゼロの口をついた。

それにつられ、振り返った女性―――ルーシェも謝る。




『この人どこかで見たような…』と思いつつ、先を急ぐゼロはぺこりと会釈してルーシェの脇をすり抜けようとした。


しかしすり抜ける際にいきなりルーシェに腕を掴まれ、「ひょえ!?」とか変な声を上げてしまった。



「…あっ…、あ、あの…、なにか…?;」

「すまないが君は200階クラスの闘士か?」

「は、はあ。2、3日前に来たばっかりですけどまあ一応…」

「実は道がよくわからない」

「は?」

「いや…、どうもいまだに150階と200階あたりのエレベーターの乗り継ぎが覚えきれなくてな。いっそ知り合いの男を呼び出そうかと思ったんだが連絡がつかなくて困っていたんだ」

「はぁ」

「忙しそうなところ申し訳ないんだが案内を頼んでもいいだろうか?下まで行きたいんだが」


「ああー……、なるほど。いいですよ。下へ行くエレベーター乗り場でしたら僕も今行くところですから」

「そうか!じゃあ頼む」


理由に納得して、にこりとゼロは微笑む。

するとルーシェも、「助かった」とばかりに表情をぱっと明るくさせた。



「…あれ?」

「ん?」



女性のこのきれいな笑顔、やっぱりどこかで見たような。

それに、彼女が持つあの恐ろしい貌(かたち)の大鎌も。



どこで見たんだっけ、とゼロは考えをめぐらせ…………る内に思い出して、ゼロは固まった。





「…あ……、あ…もももしかして貴女、バトルオリンピア前大会優勝者のルーシェ…さん、ですか!?」

「あ…?ああ、そうだがキミは…」



予想通りの回答を聞くと同時に、ゼロはその血の気の引いた青色の顔をみるみるうちに真っ赤に紅潮させた。

突然目をぐるぐるにして震え出したゼロのその尋常じゃない様子に、男にこんな反応をされたのは初めてのルーシェがびびる。


「き、君…!?ど、どうした!?; 何かの病気か!?」

「いや、ちっ、違っ…!違います!病気とかじゃなくって……!!あわわわ、すいません!!まさかその、こんなところで貴女みたいな方に会えるなんて思ってもみなかったものですから…!ちょっと、あの…すいません!僕、その…!」


真っ赤な顔であわあわと狼狽しはじめるゼロ。




心の底で秘かに憧れてた、天空闘技場最強の女王。

そりゃあゼロだっていつかはこの手で彼女への挑戦権をもぎとって、しかるべき舞台で彼女とまみえることを夢見てた。



「(でもっ…!でもまさかこんな不意打ち……!!全然聞いてないですよ…!)」



心の準備なんてまるでできてなかったゼロはその場で激しくあたふたオロオロ挙動不審な状態に陥った。

それは、この場にゼロのことを知るゴンやキルアがいたら目を丸くして驚いたであろうほどの慌てぶり。


初めてゼロと会ったはずのルーシェまでもが呆気に取られた表情を見せた。






――――この天空闘技場という場所において、ルーシェの知っている男といえば戦闘狂の変態ピエロか、下種な視線で無遠慮に自身を品定めしてくる実力半端な闘士達ばかりだというのに。


まだこんな初心な反応をくれる男がいたとは。…絶滅危惧種じゃないのか?




最後には壁に両手をついて素数数えながら深呼吸するゼロの背に、ルーシェはクスッと笑みを投げかけ、「おい大丈夫か?」と手を伸ばす。

しかしその背に手が触れる瞬間にゼロはいきなりくるっと振り返って、ルーシェを再度びびらせた。



「お…;」

「あ、あの…!僕、前の…2大会前のバトルオリンピアで貴女が勝っ、優勝さらってから、ずっとずっと貴女のことすごいなって思ってて…!綺麗だし強くて、すごくあこがれたんです!あっ、あくしゅっ、して欲しいです!」

「おぉ…そ、そうなのか…; それは嬉しいが…、君はとりあえずもう少し落ち着いた方がいいな。カミカミだ」

「はぁ〜〜〜〜…すみません…〜〜〜…」


カミカミでも一気に言い切って満足したのか、握手してもらって嬉しいのか、ほーっと気を吐いたゼロ。


本当に幸せそうに微笑(わら)った。



そして今度はゼロのその笑顔に、ルーシェが何か思い出す。



「……そういえば君のその顔、私も知っている気がするな」

「えっ!!?」

「君はたしか…、そうだ『180階のエンジェル・スマイル』とか呼ばれていた闘士じゃないか?その顔、モニターで何度か見たことが……おい、なんだ!?何で青くなる!?」

ルーシェがゼロの二つ名を思い出して言うと、それまで幸せそうに笑っていたゼロの顔が再びスーッと、青を通り越して白くなった。

「……えんじぇるすまいる……」と、なぜか口から魂が抜け落ちそうなほどに落ち込んでしまったゼロを見て、ルーシェは驚いて汗をたらす。


先ほど彼が見せた、まさしく天使のように美しく柔らかい微笑みからいえばこれ以上ないほどぴったりの二つ名だとルーシェは思うのだが。そんなにイヤなのか。



「…ま、まあそう気を落とすな。せっかくの美形が台無しだぞ?天空闘技場の連中の名づけセンスの無さなど昔からだしな。良ければ君の名前を教えてくれれば今後はそれで呼ぶが…」

「うう……。僕の名前、呼んでくださるんですか…?ルーシェさんが?」

「ああ」


「本当ですか!?じゃああの…僕、ゼロって言います!ゼロって呼んで欲しいです!」

「そ、そうか…; 意外と現金だな君…。分かった、ゼロだな?」

「はい〜!」



さっきまでの落ち込んだ表情から一転、にっこりと笑顔を見せたゼロ。

しかしまあ紅くなったり青くなったりと小動物のように忙しい青年だ。


ゼロのそのニコニコとした顔がなぜか微笑ましく思えて、ルーシェもまた笑った。



「まぁいいか…。ではゼロ。さっそくだがエレベーターまで案内してくれないか?下まで行きたいのでな」

「あっ…;そ、そうでした;」


ぽりぽりと頭を掻いて、ゼロは「こっちです」と歩き出した。










「…しかしなぁ、ゼロ」

「はい?」


歩くたび、チャラチャラと鎖の音がついて回る。


大きな鎖鎌を揺らして歩きながら、ずっと何かを考え込んでいたルーシェ。

考え込んでいた…、というか自分の少し前を歩くゼロの後ろ姿をずっと観察していたのだが。歩く足は止めずにルーシェは突然口を開く。



「君はそんなに強いのに何故180階程度の階層でくすぶっていたんだ?君ぐらいの強さならば200階までは一発クリアで上がってこれたろうに」

「え?…え、あー…」


言われてゼロはきょろきょろと自分の体を見回す。


歩く間にオーラを探られたんだろう。


自身の"相棒"(まだ早い時間のためか今は寝ているが)のこともあるし、これ以上いろいろと詮索されるのはまずい。

"絶"ほどとはいかないまでも、ゼロは少しオーラを抑えた。


フッとルーシェが笑う。



「なに。いまさら隠しても無駄だぞ、ゼロ?内に秘める君の潜在的な力は相当なものだ。そしてその錬度もな。君ならば今すぐフロアマスタークラスと闘ったとしても遜色なくやれるはずだ。なのに何故。……わざとか」

「あはは…。えっー…と、あの時はちょっとお金が必要で…;それにあんまり念使ってムリすると、その…弟がうるさくて…。
 僕が試合で変に怪我とかするとすごく怒るんです。出しゃばりだし、闘技場の中ならともかく外で問題起こされても困るかな〜って…;」




――――対戦予定の相手を半殺しにしたりとか。


などと考えたことは"相棒"には秘密だ。





「…へえ、兄弟がいるのか」

「あっ、はい!双子の弟が1人」

「ふーん、双子か…。それはそれは……天空闘技場の双璧としてもてはやされそうだな…」

「はい?」


顎に手を当てて「ふーむ、」と考え込んでしまうルーシェに、ゼロはちょっと汗。




「いや。君は女の子にモテるだろうって話さ、ゼロ」

「いえ、そんな…;ルーシェさんの人気には敵いませんよ〜」

「弱い男にモテたところで何も嬉しくはないな。たとえ1人でも、観客席に君のような男がいてくれれば少しは目の保養に……。いや違うな。君があの場所にいてくれればいいんだ」

「へっ…?」


控えめな愛想笑いでそれまで話を聞いていたゼロだったが、ルーシェの発言を聞いてその眠そうなタレ目をぱちくりと開いた。


意外そうなゼロの顔を見て、ふふっと笑ってルーシェは続ける。




「君のような男1人フロアマスター21人の中にいてくれれば、手慰み程度の対戦申し込みの合間にわざわざこうして下界に降りて"アイツ"を誘いにいかなくても、紙切れ1枚を受付に提出するだけで好きな時に君を呼び出して遊べる。
 普段はなかなか望むような客がこなくてイライラしていたが、そう考えるとなかなかあそこもいい場所に思えてくるな。素晴らしいシステムだ。……まあ要はもっと強い奴があの場所に揃っててくれればいい話なんだろうがそう簡単にもいかんしな」


「はあ。ルーシェさんは闘うのがお好きなんですね〜」

「ああ、強い男は大好きさ。それも君のように美形ともなればなおさらだ。闘(や)る相手がたとえば君なら、絶対に楽しい戦闘に決まっているだろ?なぁ、ゼロ」

「ぇえぇ…;そんなこと僕に振らないでください……;」



褒められて嬉しいものの、そんなこと面と向かって言われるとすごく照れくさい。


赤みの差した顔を伏せ、さっさと歩き出そうとするゼロだったが、残念ながら下へのエレベーター乗り場はもうすぐ目の前。

もはやこれ以上逃げようがなかった。




「おっ、着いたな。エレベーターは……まだか…」


ゼロの後ろから歩み出て、3基あるエレベーターの所在階数をすべてを確認。

下向きの矢印しかない呼び出しボタンをぽちりと押した。それからルーシェはゆっくりとゼロの方へと振り返ってくる。


怖いほどに美しい笑みをその口に浮かべたルーシェの顔を見て、なぜかゼロは身の危険を感じた。



「…さぁて、ゼロ〜?」

「は、はい…?なんですか?;」



まさに大蛇に睨まれた蛙…いやハムスター。


いやな予感に硬直してしまったゼロの元にルーシェはツカツカと歩み寄る。



そして肩に担いでいた大型鎖鎌をジャラリと振るい。

後ろに逃げられないよう、頭を床に置いた大鎌の返しの間合いにゼロを置いた。


細い指でするりとゼロの顎を撫で上げると、ゼロの肩がびくっと跳び上がった。




「フフ…、獲って食うわけじゃないんだ、そう怖れるな」

「いやいやいや、だっておかしいです; なんで僕なんですか。ルーシェさんの期待に応えられるほど僕、強くないですよ…」

「そうかな?謙遜のしすぎは心象良くないぞ。早く10勝を重ねて来い。君ならできるさ。甘美なる戦いの舞踏を私と踊ろう?」

「あ…と、その…、と…とりあえず離れてください……;」


そう呟いて、ゼロは両手でそっとルーシェの両肩を押し戻した。



別に女性に免疫がないわけではないが、あの憧れの"ルーシェ"から息のかかるこんな距離で甘くささやかれてはどうにも心臓がもたない。


目の前で動く、艶やかなルーシェの唇。

顔どころか耳まで真っ赤にして、申し訳なさそうにゼロはそれと距離を置く。




「(憧れの気持ちは変わりはしないけど…、――――だめだ、全然苦手なタイプの女性(ヒト)です;)」


はあー…とゼロは長い溜息をつく。



…と同時に、エレベーターが到着する『チン』という高い音が響いた。

音から間もなく開いたドアの向こうには、ゼロの小さな友人・ズシが立っていた。



「うわっ!な、なんすかゼロ先輩!?」

「あわわわ!?ちっ、ち、違うんです、ズシ!!」


ズシが目撃したのは、天空闘技場には似つかわしくないほどの美しい容姿をした大人の女性と、その両肩を抱いたゼロの姿。


その場面だけ切り取れば、まあ…ゼロが美女に愛の告白を迫っているとか、またはキス前の抱擁にも見えたかもしれない。

目撃者のズシが顔を紅くして視界を手で覆い隠したのだ。そのように誤解していることはほぼ明らかだろう。


ゼロは大いに慌てた。



「ズシ!あの、聞いてください!絶対キミ、誤解してます!」

「ゴカイってなんすか!?5回でも6回でもあれ以上はまだ自分には早すぎるっす!眩しすぎて全然見えないっすよ先輩!」

「何、6回って!?初めてだし!っていうか違いますって!!ちょっと、あの…!ルーシェさんも何とか言ってあげてくださいよ!」

「ん?私は君が相手というならむしろ願ったりだとさっきも言ったじゃないか?」

「えっ!?ちょっと、ルーシェさん〜!;」

「…お、着いた」


ズシがなかなかエレベーターから降りないので困っていたら、ちょうどタイミング良く(悪く?)ズシが上がってきたエレベーターとは別のエレベーターがルーシェの前へと到着した。

恥ずかしそうに顔を隠したままのズシとわあわあとやり取りするゼロをよそに、ルーシェはスタスタとそのエレベーターに乗り込む。



「それじゃあな、ゼロ。いずれまた訪れる君との逢瀬、楽しみにしている。誰かに攫われる前にぜひとも君から奪いに来てくれ」

「ちょ…っ、だからなんでそう追い打ちをかけるようなこと言うんですか!」

「ゼロ先輩、大人すぎっすよ!」

「違いますって!」



半泣きのゼロの叫びもむなしく、わざとらしいほどの笑顔でパタパタと手を振ったルーシェを乗せたエレベーターの扉は、音も無く静かに閉じた。


――――その後ゼロの誤解が無事解けたかどうかは定かではない。





おわるw

7周年記念のリクエスト受付で、百合様から「double style」のゼロさんと「天空の覇者」のルーシェさんでコラボ夢承りました!
主人公同士、会話メインで原作キャラはお任せ、ということだったので、ヒソカとズシと迷った挙句こんな形に
個人的には結構楽しく書けましたがどうでしょうか?
百合様、7周年のお祝いとリクエスト、ありがとうございました!

すもも

TopDream小ネタ短編集◆double style&天空の覇者コラボ
ももももも。