裏・二匹の猫と十三匹の蜘蛛 ◆01:HAPPINESS(黒猫×白猫)
※ご注意※


ここから先は裏コンテンツとなっております。
黒猫(ジャズ)×白猫(ゼロ)でエロですので注意(「二匹の猫と十三匹の蜘蛛」設定で主人公ズは双子です)
ハンターキャラはほとんど出番がありません(爆)

男同士の性描写(しかも主人公同士)を含んでおりますので、苦手な方はメニューへ。


大丈夫な方のみどうぞ。








「ひぁ……あっ、ジャズ……っ」


「んー…?…なんだ……?兄貴…」





暗く、静かな『家』の内部に白い猫の甘い喘ぎが響く。

黒い猫は自分を呼ぶ白猫の声に、楽しそうに言葉を返した。











今『家』には黒猫と白猫の2人しかいない。


13匹の蜘蛛達は、空が闇に染まる前に『家』を離れていた。




蜘蛛達が不在になった理由なんか知らない。

このまま奴らが戻ってこなくても、黒猫にとってはどうでもよかった。

むしろこのまま帰ってこないほうが自分には都合が良い。


蜘蛛さえ帰ってこなければ、白猫のために見つけたこの『家』で、白猫と2人で暮らせるようになる。

それだけで黒猫は十分だったから。



理由なんてどうでもよかった。









「やぁ…ジャズ………」

「はぁ……あ…、『嫌』じゃないだろ、兄貴…こんなに……」

白猫の体が、きちきちと黒猫を締め付けている。








最後に抱き合ったのはいつだろう?



人混みが嫌いな黒猫。


白猫が、はるか高い塔…大勢の人の波間に消えてからは、抱き合うことはおろか会いに行くことすらできなかった。


寂しさで、何度も電話をかけようとした。

でも自分のプライドが邪魔してそれもできなかった。


2、3日前に蜘蛛たちの計らいで(?)白猫に会えた時は本当に嬉しかった。





また、お前と2人で暮らせる。


どこででも良い。

天空闘技場の一等スイートなんかでなくても、こんな廃墟でも………白猫と2人きりで過ごせる場所ならどこでもいい。



邪魔な蜘蛛達ももういない。



ずっとガマンしていたものを白猫にぶつける。






「…んふぅ……は、ぁ…あっ、あ……ジャズ…」

「なんだよって…」

体を揺らしながら、黒猫が白猫に聞いた。



白猫の白いズボンと下着は床に落ち、白い服は胸の上までたくし上げられていた。

黒猫はきっちりと服を着たままズボンの前だけ寛がせて、白猫のすらりと伸びた両足の間にその体を割り込ませている。


動かすたびにチュクチュクと卑猥な音が聞こえ、白猫の甘い声が辺りに反響する。

約半年振りに押入ったソコはそれでも前と変わらず黒猫を締め付け、大きな快感をもたらす。





黒猫は白猫の両足を持ち上げて広げた。

白猫の全てがよく見えるように。


「やっ…ジャズ……」


自分の状態を曝け出すそれ。

立ち上がってヒクヒクと反応する自分のモノが、恥ずかしくて。白猫は手で隠そうとする。




「いまさら……何が恥ずかしいんだよ兄貴……」

「はっ…恥ずかしいものは……恥ずかしいんです……ジャズのばか……」

「…いいから手ぇどけろって」

「や……やだぁ…」


「……兄貴……」


それでも苦々しく頭を横に振る白猫。

かたかたと震える腕で必死にそこを覆い隠す。









「………ゼロ」

白猫の目を見て、黒猫が強い口調で白猫の名を呼ぶ。



最中にそういう風に自分の名を呼ぶときの黒猫は、かなり本気で怒る一歩手前で。

自分が言うことを聞かないばかりに酷いことをされたことも、過去に何度か。


黒猫の低い声にびくりとして、白猫は手を引っ込めた。





「…やればできんだろ」

好色な目で白猫を見下ろして、黒猫はくすくすと笑う。


「ば、かぁ…へんたい……っ」

「そうか?兄貴のほうがヘンタイだろ?…こんなにしちゃってさ」

そう言って黒猫は、つつっと白猫に指を這わせた。


「ひやっあ……ぅう……ふうぅっ…ぅぇ……ばかっ…ぁ……」

「あ、わ、悪かったって……泣くなよ」

ぽろぽろと泣き出した白猫に平謝りして、黒猫は白猫の首輪に軽くキスをした。





「ふぇ…ヒック……んんっ………あ、あっ」

白猫の足を持ち上げ、奥まで押入る。


今までに幾度となく体を重ね、白猫の体を知り尽くしている黒猫。

白猫の一番イイところにあたるように出入りを繰り返す。


「…んぃ……いっ、あ……そこっ…ぉ」

「ココ、イイんだろ?兄貴……」

ぐちゅっとそこめがけて黒猫は自身をねじ込む。



「…ひンっ…や、やめて…、そこ、は……やぁっ…」

「…ハ…、『や』?…ここが一番好きなクセに?………嫌ならやめるぜ、ゼロ……?」

白猫にのしかかったまま黒猫は動きを止めた。


本当に嫌がっているわけではないのを知っていて、黒猫は意地の悪い笑みを浮かべ白猫を見る。



「や……ごっ、ごめんなさい…や…やめないで…、う、ごいて……動いてくださぃ……」

きゅ、と黒猫の腰に足を絡めて白猫は懇願する。

ふるふると小さな獣のように震えて、こぼれそうになる涙を抑えて言う白猫。



それがひどく愛しくて堪らなくて


その涙を舐めとって、黒猫は再び律動を開始する。



激しく抜き差しを繰り返し、何度も白猫を突き上げる。

必死で黒猫にしがみついて、快感の全てを拾い集めようと白猫も腰を揺らした。


「…ハァ…、ゼロ………きつ……スゲ…吸い付く…みたいだぜ…」

「んくっ…はぁっ……ジャズ、の…おっき……あッ」

何度体を重ねても慣れることなど無く、ぐちゅぐちゅと音を立ててソコは黒猫を締め上げる。




どんなに意地悪をされても、それすら愛おしくて。

いつまでもこのまま2人でひとつになっていたかった。



母親の胎のなかにいたときからずっと一緒。

これからはもう、離れることなどしない。


ずっとキミのそばで、キミと愛し合って生きていきたい。




愛しい自分の片割れを抱きしめて、白猫が先に達する。

「ぃ……んんーっ…んっ…ぁああっ!!」

「…ッ…くふぅっ……!!」

白猫が精を放つのと同時に、黒猫はそれまでで一番強い刺激を受けた。

締め付けに耐え切れず、黒猫も白猫の中に液を撒ける。


快感の全てを吐き出して、弛緩した体の奥に拡がる黒猫の熱を感じながら白猫は意識を手放した。




「…く、はぁっ……」

ぬるりと白猫の体内から自身を引き抜くと、ぼたぼたと白い液が床にこぼれ落ちた。


「はぁ、ゼロ………」

失神してくたりとした白猫に口付けてから黒猫は1人後始末を始める。

こぼれたものを拭き取って、服を着せて。

もう一度白猫にキスをしてから黒猫も、白猫を抱きしめて共に眠りについた。

























「……………。」



黒猫の寝息を確認して、それまで広間の外壁に張り付いていた蜘蛛達が姿を見せる。


王立美術館に収めてある国宝級の美術品を盗むために襲撃をかけていた13匹の蜘蛛。

"仕事"も終わり、帰ってきてみると白猫の喘ぐ声が聞こえてきたのでとっさに隠れた。


女性陣や蜘蛛の何人かは気まずくてすでにその場を離れていて、数匹の蜘蛛のみが今までずっとそこで聞き耳を立てていた。






極力音を立てずに、眠りについた2匹の猫に近寄る。












「………まさか本当に恋人同士だとはな……」

逆十字を背負った男が、猫達を眺めて静かに呟いた。








つづく


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黒猫×白猫とかアリなんだろうかとか雑記で呟いたらいろんな方から「アリです!!」と言われたので始めました(爆)

すもも

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ももももも。