セリフお題08 ◆「飽きないか、そんなに俺の事ばっかり見てて」後編
※ご注意※

ここから先は裏コンテンツです。クロロ×始末屋弟(ジャズ)でえろですので注意。
男同士の性描写を含んでおりますので、苦手な方はメニューへ。

では大丈夫な方のみどうぞ。












「んん…ふっ、ん…」


もそもそと衣擦れの音を立てながら抱き合って。深く舌を絡めたり、または軽くついばむようにして何度も甘いキスを繰り返した。

そのうちにそれもわずかずつ唇をはずれて、ジャズの口元やまぶたへ。クロロはちゅ、とわざと音を立てるようにして何度もキスを落とす。

クスクスとジャズが笑い出した。


「…ハ、お前も大概猫みてぇだぜ?クロロ…」

「オレのは飼い主の愛情表現だよ」

「…あ?誰の飼い主だって?」

「………お前のだろ」

「オレはお前なんかに飼われてる気はねぇけどな?」

「そう言うな。オレもそろそろ1人暮らしも寂しいと思ってたところでな」


サラサラとジャズの頭を撫でて、『お前を飼いたい』とクロロの目が言う。


「ハッ…、1人寝が寂しけりゃ女でも囲え、色男」

「お前も…。勝手にオレの部屋で寛いでるノラ猫がどの口でそれを言うんだ?ん?」


ぺちぺちと頬を叩かれてジャズが黙る。

その口元にはうっすらと笑みを浮かべて。声もないままジャズは笑っている。




―――本当は欲しいくせにプライドだけは高くて。


態度でバレバレなのに、本心は隠す。



しょうのないノラ猫だ、と笑いを漏らしてクロロはもう一度ジャズの額にキスを落とした。



「さて…、もう満足したか?ジャズ」

「すると思うか?満足なんかできるかよ、キスだけで」

「言うと思ったよ。……キスの後は毛繕いだったな」


言う間に、クロロの手はするするとジャズの服の中へともぐりこんでいた。

黒い服をたくし上げ、あらわになったジャズの肌へと唇を寄せるクロロ。

ジャズは反らせた喉からため息を押し出すかのような熱のこもった喘ぎを漏らす。


「……はぁッ…クロロ…」


上体は反らせていても背はしっかりとクロロの手に抱きとめられていたので、自然とクロロの前に胸を突き出す形になってしまう。


目の前にある胸の突起を舌で押しつぶすように舐め上げるとジャズの身体がビクリと戦慄く。

相変わらず女みたいな反応をする奴だなどと思いながら、クロロはそのままぬるぬると唾液を絡めるようにしてそれを舐めとり、吸い付いた。



「――ッア、」


ゾクゾクとしたものが背を一気に駆け上り、思わずそれとわかる声がジャズの口を突いた。


背を反らせ喘ぐジャズもお構い無しにクロロはただ執拗にそこばかりを責めた。

腕の中でもぞもぞ暴れまわるジャズを支えるのも疲れたのか、そのうちにジャズの身体をトッとベッドに下ろし。

なめらかについた筋肉の線にそって下腹部にまで舌を滑らせる。


慣れた手つきでジャズの黒ズボンのベルトとボタンをはずして、ジッパーを開けた。

下着ごとズボンを脱がすとジャズのモノはすでに硬くそそり立って、てらてらと先端を光らせている。



「…なんだ、もうこんなにしてしまってるのか?ジャズ…」

「は…。そりゃあもう、ニブイ飼い主のせいでスッゲー待たされてよぅ」

「本当に素直じゃないな、お前は」


クスッとひとつ笑って、クロロはテーブルの上に置いてある小物群に手を伸ばした。その中から小さめのビンをひとつ取り出す。

そしてベッドに戻るなり、クロロはそこに座り込んでいたジャズの頭をひっつかんで思い切りシーツへと押し付けた。


「ブェ!?にゃにしやがる!!」

「毛繕いの後はセックスなんだろ?待たせた詫びにたっぷり可愛がってやるよ、ノラ猫ちゃん?」

「ゲホ、たしかにそう言ったが…!…こんなっ……、いきなりかよ!?」

「お前とイキたいんだよ。…仲良くな。」


器用に片手でビンの蓋を開け、中の液体をトロトロと腰だけ高く浮かせたジャズの後ろへと垂らした。

そして妖しい水音共にジャズの下半身へそれを塗りこめていく。


ある程度慣らしたところで、すでに大きく膨張を始めた自身を取り出しソコへと押し付けた。



「んぁッ、クロロ…ちょ…、っは、…いきなりはキツイ…って…おいっ、あっ…く、」

「いまさらだな。したいんだろ?セックス。………待たせた。」


ジャズの細い腰をしっかりと押さえ、クロロは体重をかけるようにしてゆっくりと自身を押し込んでいく。


ず、ずぅ、と内壁を押し広げながら入り込んでくる確かな存在感。


深く深く埋め込まれるほどに、苦しいはずなのに……"こんなの"、慣れてるはずなのに――――





(ちっきしょ…)




それが『クロロ』というだけで。


それ以上に強い悦楽が腰を突いて、ガクガクと足が震えた。





「―――ッ、…はっ、あっ、――ふァあッ、クロロ…ッ」

ゾクゾクと快感が身体をめぐって。甘い声が喉を突く。




コイツに、クロロに犯されてるって考えるだけで、なんで、こんな―――――





「ん…。そら、全部入ったぞジャズ…」

「ふっ…あ、はアッ」


全部埋め込まれるころには、腰を砕かれたというか…両腕に全く力が入らず、無様に地に伏したまま起き上がれなくなってしまった。

そんな中、自分のモノだけはさっきよりも硬度を増して、とろりとした滴を零している。




なんというか、恥ずかしいのか情けないのか自分でもよくわからないが。


自身の状態がグダグダであるほど、逆に『そんなにもオレはコイツが好きなのか』と強く認識させられる。




誰よりも、コイツに犯されるのが好きだ。

触られたり、構われたりするだけで嬉しくて、思わずしっぽでも振りたくなる。(ないけど。)



それを酷く認識させられて。


………くやしい上に癪だけど。





でもまァ



オマエ相手なら別にそれでもいいか、と逆に開き直った。






「…ふあっ、はあっ、んっ…あ、クロロぉ…」

「………ジャズ?」


抜き差しを繰り返すたびに、淫猥な水音と、ジャズの甘い声が部屋に漏れる。

コイツの口からは聞いたことのないような、いつもの嬌声とは違うひどく甘えた声。



それを耳にしたときにクロロは、やっと気高いこのノラ猫が自分になついたような、そんな気がした。




「んな…っ?!」

手を伸ばしてジャズの頭を撫でた。


いきなり後頭部をなでられたジャズは「なんだよ」とばかりに、頭を押さえつつクロロの方へと振り返る。その目には、生理的なものなのかわずかの涙が光っていた。


フッと笑ってジャズの頭をもう一度くしゃくしゃ撫でて、クロロはジャズの身体に手を回した。

両足を抱えるようにしてジャズの身体を自分の膝の上へと抱き起こす。


「なん…っぅあ!?…あッ、ク、クロロ…ッ!?」

「このほうが奥まで入っていいだろう?」


軽く足を開かせてそのままの状態でギシギシとベッドを軋ませながら身体を上下に揺する。

出し入れするたび2人をつなぐ液体がいやらしく音を立て、深く突き上げるほどジャズが快感に打ち震えて甘く甘く声を上げる。


そういえばここ壁薄いんだっけ、などと頭のどこかで考えながらもクロロはそれを止めることはしなかった。



「――ぁアッ、はあッ、やっべ…クロロ……、あっ…もっと欲し…っ、中に欲しい…、っあぅ」

「…ああ、わかってる…。そう何度も呼ぶな」


"これは明日には引越しだな"と苦笑してからクロロは、今までよりも動きを大きく激しいものに変化させた。

何度も荒々しく中を擦りあげ奥を突く。



「ん…っ、はっ、…いいか?ジャズ、ッ!」

「んあッ!?んんーっ、ん、ふ……っああ!!」


限界を悟った雄がひときわ大きく、深くまで差し込んで熱を撒けた。


ドクドクと体の奥に流し込まれる熱に、ジャズもまたびくびくと背を振るわせる。

シーツの上に欲望を吐き散らして、力なくクロロの胸に背をもたれた。












「――――ジャズ」

「…んー…?」


ベッドに腰掛け、己の膝の上でうとうととまどろむジャズの頭を撫でていたクロロ。

サラサラの髪を指に絡めながら、眠たそうに目を閉じるジャズに問いかける。



「ジャズ。お前、本当にここで暮らす気は無いか?」

「……ん…、まさかお前と一緒にか…?」

「そのまさかだ」

「んー……」


クロロがはっきりそう言うとジャズは考えているような…眠たそうなだけにも聞こえるそんな伸びた声を発して、それきり黙ってしまった。

目を閉じ、そのうちスースーと静かな息遣いを繰り返すジャズを見て、『寝てしまったのか』とクロロはそっとため息を吐く。


(仕方の無い奴だ…)


しかしそれを聞くためだけにもう一度起こすのも可哀想だな…と、親が寝てしまった子をあやすようにジャズの上に置いた手をポンポンと動かしていると。





「ん……、んーとな…」

「ん?」



目を閉じたままでジャズがゆっくりと口を開いた。


ジャズのそれは、眠たいためか、それとも気恥ずかしさを隠すためか、非常に重そうな喋り方ではあったが。

たしかにはっきりとこう返答した。





「ずっとは………一緒にいられねーけど………。 …たまになら………いいぞ。」




それを聞いて、クロロが短く笑った。




「それじゃあいつもと変わらんな」

「…欲張ると良い事ないぜ?クロロ…」

「そうか?」

「ん。」






―――オレが"アイツ"以外の誰かを愛するなんて……たぶん、これっきりなんだからな?









おわり


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どこまでも強気受なジャズ君。甘え下手なのかな?よくわかりませんが

すもも

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ももももも。