ピンクメドゥシアナ ◆番外編「7日目」:コイビト(4)
※ご注意

ここから先は裏コンテンツとなっております。ウボォーギン×主人公のエロですので注意。

男同士の性描写を含んでおりますので、苦手な方はメニューへお戻りくださいませ。


では大丈夫な方のみどうぞ。











「…おう、どーだケイ。旨ぇか?」


そんなに美味いものでもないのはもとより承知している。……が、なぜ他人の食べている物というのはこうも美味そうに見えるのか。

飲み込み切れない分を口の端から零しながら、それでも一生懸命にその生っ白い喉を動かして冷めきったスープをこくこく飲み干していくケイリュースを見ていたら、なぜかウボォーギンの喉までもがごくりと音を立てた。



スープが、というよりはケイリュースの動いている喉元が別の意味で美味そうに見えたのもあるが。




「(―――って、こんなんじゃシャルの下世話を笑えねぇじゃねーか、クソッ!)」



と、もたげそうになる感情を振り払うようにウボォーギンはブンブンと頭を振って。


ごまかしのつもりでケイリュースの顎に垂れていたミルク色のスープの雫を指で拭ってやったら、それに気付いたケイリュースがさっきにも増してたまらなく嬉しそうな顔でウボォーギンの方を見上げて来た。


『…お前はオレが何してやってもニッコニコだな、』とウボォーギンはケイリュースのその顔を見て片眉を引き上げる。



「…ウフフ。うぼぉーぎん、ゴメン?アリガト…。アナタのスル優しい…、ワタクシ、好きです…。
 スープも…これ…。アナタクレタすーぷ…、も…タクサンうめぇです。味…、おいしい、をスル…。うぼーぎんクレタ、スープ……、デスカラ…。おいしい…を、ワタクシ嬉シイ…。あたかい…、を…モット。感じる、スルの…。ウフフ。
 ウボォーギンが、ワタクシくれたのスープ、ダカラ…おいしい、思う…。うぼぉーぎんが、やさシイが……、ワタクシ…好きがイチバン思うを、おいしマスネ…。ふふふ…。
 ありがと…。ありがトウ言うワタクシ、スルデス。たくさん…。うぼぉーぎん、アナタ…。ヤサシイ、を…ワタクシに…、嬉しい。…アリガト…」


「ふん…、柄じゃねぇ。こっちは別に優しさなんかでやってるわけじゃねぇし。礼には及ばねぇぜ?ケイ」

「う?そう?なのデス…?優しいシタ、は、ナイ?チガウ?ソウ…?ナンデ?ウボォーギン、は…、ワタクシ想う、好き、のスル…カラ、ワタクシ抱く、を…、すーぷ、あたかい…クレル、一緒…、イテクレタを違う?そう…?
 ナラあなた、ナンデ?ナンデ、ワタクシ優しいシタデス?それ、はアナタ、ワタクシ好き?ソレモ…、トモ………シタゴコロ?したごころー、あるシテタ?デスから?アナタ、うぼーぎんも、シタゴコロ…」


「…下…; 下心ってお前、下心とかド直球に言うんじゃねぇよ。…まぁ下心でも別に間違っちゃいねぇけどよぉ…」

「ウフ。ソウ?間違い、言うナイ?ワタクシ、は間違う無イデスカ?…ウフフフ。そう?ワタクシ、うぼーぎん、アナタ、の…、ココロわかるシタ?デキマスタ?ですか?ウフフ」

「何を喜んでんだよwなんも分かっちゃねー癖しやがって」

「アー」


中身も外見もフワフワと綿毛のように軽そうな、ケイリュースのウェーブがかったストロベリーブロンドをぐしゃぐしゃと強めに撫でて黙らせる。


そしてウボォーギンはその手を次にケイリュースの襟元へと落とした。



「…おらケイ。こっちにもスープ零れてベトベトだぜ?着替えもねーのにどうすんだ?」

「ぅう…?ン…ん?ぅ…」



ハネて絡まった髪をボソボソと手で梳いて直していたケイリュースの、その襟元に指を引っ掛け、ボタンを一つ一つはずしていく。


ケイリュースはそれを別段嫌がるでもなく(それとも理解が追いつかなかったのか)、ただただウボォーギンの手の動きを呆けた表情で追っていたが―――


上から下までシャツのボタンを全部はずして、ぴらりと前を開いてやったら、いくら頭の回転がゆるいケイリュースと言えどさすがに察しがついたらしい。

仔犬のように小首をかしげて、不安げな顔でウボォーギンの事を見上げて来た。



…ま、気付くだけの頭があったのは褒めておくが、ちょっとばかり遅かったな。…と、ケイリュースのその顔を見てウボォーギンはニヤリと口の端を吊り上げる。




「…?うぼーぎん、は…ナンし、?う、う…、あッ…ぅ」



ケイリュースが何事かを口にする前に、ウボォーギンはその太い指でケイリュースの柔らかい喉元から薄っぺらい胸にかけてをつーっとなぞった。


ケイリュースの身体はそれだけでぞくりと小さく震えて、その反動で波打った長いストロベリーブロンドが、ふわりと白い肌の上を滑っていく。

その髪のひとふさを手の甲で持ち上げ、次いで下に隠れていた小さな突起をふにゅりと指で押しつぶすと、ケイリュースの口からは色っぽくそそる声が漏れ始める。



「ハハァ!ホントお前ココ弱ぇよなぁ。やっぱお前、本当のところは男じゃなくて女なんだろ、ケイ?」

「…ん、う…、う?おんな、ゃ…アゥ、…ウボォーギン…。うぅ」

「ああ?だからわかんねーって言ってるだろ…」

「ぅんン…」



ケイリュースの非難らしき声も無視し、その輪郭をなぞって、押し付けてつまんでやると、柔らかかったそれはすぐに固くツンと主張を始めて、逆にケイリュースの表情は気持ちよさそうにとろりと溶けてくる。


ウボォーギンの胸に寄りかかり、だらしなく開けた口から唾液をたらして、焦点の緩くなった目を泳がせながらはあはあと湿った息を吐く。


マグカップを必死に持っているケイリュースの手からは今にも力が抜けそうで。

落として割ってしまう前にとウボォーギンはケイリュースの手からマグカップを抜き取って床に置いた。




「ぅ…ふ…、ぁ…、うぼーぎん…」

「…おう。なんだよ、ケイ?」


「うぅ…ウボォーギン、は…、アナタ…。シタゴコロ…は…、なに?モシモ、して…えっちのの…?」

「ハハッw むしろそれ以外、逆になんだと思ったんだよ?」

「ン…?ん…うぅ…」



理解しているのかいないのか、それとも快楽をやり過ごそうとしているのか、眉を寄せ悩ましく目を伏せるケイリュース。

ウボォーギンはそのケイリュースを「ふん…」と鼻で笑って―――、気を引くためかケイリュースの鼻っ柱をギュッと指でつまんだ。




「…なあケイ。もう夜も十分更けたことだし、こうしてベッドもある部屋で2人っきりだ。下心言い当てついでに、もっとイイ事しようぜ?」

「んう…。イイ事。…いいこと、デス…?ナニ…?」

「おお、そりゃ決まってる。気持ちイ〜イ事だ。良いだろ?お前だってオレとなら願ったりなんだろうが?ん?」



そう言ってウボォーギンは後ろ手に荷物袋からいつぞやクロロから渡されたコンドームを取り出し、ケイリュースの手に握らせた。

いくら馬鹿でもさすがにコレくらいは覚えてるだろ…との考えだったが、ウボォーギンの予想通りケイリュースはそれを両手で口元に掲げて嬉しそうに微笑った。



「…ウフフ。これ…、ウフフフフ。アナタ、ウボォーギンは、使う、の…コレ、シタイデスか?ワタクシと…、おいしい…お食事のアト…、ベッドは…、アナタ、ふたりの…。キモチイイ…、せっくすスル?うぼーぎんはシタイデス?ふふふ…。
 ワタクシも、…わたくし、も…、したい。うぼぉーぎん、アナタ…、一緒の、欲しい…。コイビトみたい…、ベッドで…気持ちいいは、タクサンしたい…。アナタと…恋人ミタイしたい…」


「ふふん…、恋人か。こだわるな?」

「う?…こだわ、…こだわる?シテル…?ナニ…?」

「そんなにお前はオレと恋人なんたらになりてーのか、って聞いてんだ」

「ぅう…?うう…」


ウボォーギンがニヤニヤ悪い笑みを浮かべ詰め寄ると、ケイリュースは咎められたとでも思ったのか眉を下げて困った顔になってしまう。



「ワタクシ…。ワタクシ、は…コイビト…、うぼぉーぎんとは、したいデス…。デモー…、デモー…。ウボォーギンがイヤ…、それスル…なら…。ワタクシは、アナタとふたり…、いれれ、ば……ワタクシそれ…、それで、イイデス。から。
 こいびと…シナイでも、アナタとワタクシ…、はそれ。うぼーぎんと、ワタクシ…なのなら。アナタ、言うシタ…。アナタと一緒、ナラ…、それで…」


「ハハハハ、だから何言ってっかわかんねーってのw」

「うぅ…。なに、言…。デモ、言うは、アナタシタ…。ワタクシ…、とアナタ…。一緒、ナラ……、うぼぉーぎん、言ウシタ…。のに、ナンデ…?ワタクシ…、ワタク、シ…」

「なんだよ?別に何かを責めてるわけじゃねーんだ、そうしょぼくれんな?『一緒ならそれで』とか、んなみみっちぃ事言ってねーで、『コイビト』が良いってんなら素直にそう言えって。
 お前がそんなにオレと恋人なんかになりてーってんなら、オレだって少しは考えてやらなくもねぇんだぜ?ケイ」


「考える…?コイビトの…?ほんとう?ワタクシ、アナタ…うぼぉーぎんを、想う…、シテモイイです…?」

「おお。ま、お前がそこまで言うんなら仕方ねぇからな」



そう言って笑って、ウボォーギンはケイリュースの身体を胸に抱き寄せた。

そして顔を上げたケイリュースの首元を、猫の喉をくすぐるようにこちょこちょと指で掻く。



するとケイリュースは肩をすくめて再びクスクスと笑い出した。


手にしていたカラフルな小袋をもう一度口元に愛らしく掲げ、ウボォーギンに見せつけてくる。




「ウフフ。そう?あなた、ウボォーギン言う、良いナラ…。あなたと…。コイビトみたい、…を…ワタクシもっと…、したいです…。
 ウフフ。…シテ…?して欲しい…。ワタクシを、愛シテ…、…殺して……うぼーぎん…」



「……ほーぉ?…良いぜ。なら死ぬほど気持ち良くしてやるからちゃんとイイ声で啼けよ?朝の続きと行こうぜ、ケイ。コイビトらしく、今度はベッドの上でな」


「…ウ、ン…」




柔らかく幸せそうに微笑った顔をそのままとろんと酒に酔ったふうに変えて、身を任せるかのようにケイリュースが懐いてくる。




いつものように何かと楽しそうにニコニコ笑って懐いてくるケイリュースもそれはそれで小動物的な愛嬌があって可愛いが、こうやって「もっと、」と物欲しそうな瞳で自身を見るケイリュースの姿はそれ以上に格別だ。



もっと近くに抱き寄せて、撫でて、構ってやりたくなるし。キスだけでなく、…その先も、なんて。


ところ構わずむさぼり食っちまいたいなんて思えてくるぐらい―――――オレを見るコイツの顔は可愛い。






「(……ったく。このオレがだぞ?)」




んな馬鹿なことまで考えちまうようになるなんて、このイカレのポンコツに好き好き言われ過ぎてついにオレの頭までおかしくなっちまったのか。と…、ウボォーギンは自身への呆れをにじませた表情でガリガリと頭を掻く。


しかしそれでも、溶けかけのアメ玉のようにキラキラと濡れた赤目――――いつかに見せた薄気味の悪いうつろな瞳とは全く違う、甘く色気を帯びた濃いピンク色の瞳を見ると、『"それ"も良いか』と思えてくるから不思議なものだ。




期待するように自身を見上げる、とろりと潤んだケイリュースの瞳。

一掴みで折れてしまいそうなほど華奢な白い首筋。


目線を下にやれば、視界に入るのは薄っぺらな胸板……ではあるものの、ゆるくウェーブがかった長いストロベリーブロンドがその真っ平らの"男の身体"をあいまいに覆い隠し、ひどく倒錯的な色気を匂わせる。




「(オレん中の『男の部分』を妙に刺激してきて、……とっとと組み敷いてめちゃくちゃに『女』にしてやりてーなんて思うのは……。なんだ。やっぱ完全に頭イカレてるな。
 …いや、頭ン中ではちゃんと、コイツもオレと同じモンがついた『男』だってのはしっかりわかっちゃいるんだが…)」





―――だからってコイツ以外の野郎をどうにかしたいなんてゼッテー思わねーし。


最初ん時はともかく、今はもう、ただ『女っぽい』ってだけでコイツを抱くわけでもねーけどな。







「……おっしゃ」

「…ぅ?」



吹っ切れてみたらなんだか急にむくむくとヤリたい気持ちが沸いてきて、ウボォーギンはケイリュースの身体をその腕1本で軽々抱き留め、立ち上がった。



せっかくおあつらえ向きにベッドがあるのだから、ここで使わない手は無い。



抱き上げた身体を背後のベッドにぼふっと投げ捨てて―――

「プギャ」とかマヌケな悲鳴を上げたケイリュースがもたもたと体を起こす前に、ウボォーギンもまたベッドの上へと乗り上げた。


小さなシングルベッドはそれだけでミシミシと悲鳴を上げ始めるが、もはやウボォーギンはそれすらも気に留めない。



「シャルの嫌味なんざ、どうせベッド壊そうが壊すまいがどのみち毎日聞かされそうだしな。壊れたら壊れたでもっと良いヤツ拾ってきてやるぜ?…なぁ、ケイ?」

「ぅう?…ナニ?壊、れ…シタ?なぁーに?うぼぉーぎん…」

「ふんwなんでもねぇ。この際たっぷり楽しもうぜ、っつったんだ。好きだろ?お前も」


そう言ってプニプニとケイリュースの鼻先をつついてやると、ケイリュースはまたクスクスと小さく肩を揺らして小動物のように笑い出した。




「フフフ。好き?ウボォーギン、アナタ…。ワタクシすき…。ベッド…ナノは良いの…。アナタ、近い…するから…。
 強い、ウボォーギンの目…。まっすぐ、ワタクシを見る…。あなたの瞳…好き。たくましいモ、格好良いデス…。キス…したいを思う、シテの…ワタクシ…。うぼぉーぎん、と…」


「そうか?オレもお前の目、好きだぜ?赤くて美味そうだしな…」



わずかに口を開け、物欲しそうに手を伸ばして訴えてくる姿に誘われるように、ウボォーギンはケイリュースの上へと覆いかぶさった。


濡れた舌をちょろりと見せてキスを欲しがるケイリュースをあざ笑うかのように、その頬っぺたにむちゅりとキスを落として。

それから、「アゥー」と甘えた声を出しながら嫌がって顔をそらすケイリュースの、あらわになった耳を食む。


するとケイリュースは「ひゃふん…」という空気の抜けるような声と共にふるりと身体を震わせ、そのままクターッと全身からも力を抜いてしまった。


その背を片手で抱き留めて、『お前、ホントどこもかしこも弱ぇなw』と鼻で笑う。



悩ましく眉を寄せて息をつくケイリュースの耳裏に口づけ、首筋を唇でなぞって、最後には背を抱き留めることで突き出されるように反りかえった―――シャツのはだけた白い胸元へ。

ちゅっと強めに吸いついて、自身のモノである証に赤い痕を残していく。


ケイリュースはそのたびに力無い声で「いたい…」と零していたが、どうやら嫌がってはいない様子でウボォーギンの肩に手を回して抱きついてきた。



それに気を良くしたウボォーギンはその後も何度か胸元へのキスを繰り返し、その間に空いていたもう一方の手をケイリュースの下半身へ。

おもむろに中心に触れると、その瞬間ケイリュースの身体がビクッと跳ねて、「ふぁ!?」と困惑したような声がその口から漏れた。



「お、どうし…、あ??……ハハァ!!なんでお前もうこんなガッチガチのヌルヌルなんだよ!?ヤル気満々か!期待しすぎじゃねーのか?そんなにオレとヤリたかったのかよ、ケイ?あ?おい!」


「やぅ、うう゛…、あっ!ア…、いぴゃ…!うぼーぎ、…みゃァ」



虐めてやろうと強めに握ったケイリュースの中心では、すでに布の上からでも立派にその輪郭が分かるくらいにケイリュースのモノが硬く主張を始めていて、さすがのウボォーギンもそれには笑った。


なおさらに嗜虐心をそそられて、グイグイと布ごと乱暴にそれを撫で扱く。

そのたびにケイリュースの口からは愛らしいさえずりが零れて、ウボォーギンは愉快気に口元を吊り上げた。



ジッパーを下げていくと、すっかり勃ち上がったケイリュース自身がそれに合わせて顔を出し―――ウボォーギンは先走りで濡れるその先端をピッと指ではじいて「まだイクなよ?」とケイリュースの耳元でささやいた。


そして怪我と快楽とで抵抗もまばらの脚からずるずるとズボンを全部剥ぎ取って。

「オラ、ケツ見せろ」とウボォーギンはケイリュースの両膝をそろえて横に倒した。




包帯も取れていないケイリュースの脚では四つん這いというのもまだ厳しいだろうし、この方がケイリュースの雄も死角に入って少しはヤリやすいだろうという二つの理由からの策だったが――――


うつ伏せにすると今度は逆にケイリュースの肩から背中にかけて刻まれた大きな黒いドラゴン模様のトライバルが、はだけたシャツと長いストロベリーブロンドの間にチラついてしまい、……なんというかケイリュースのモノが視界に入るよりもうざったく感じる。


まるでケイリュースの所有者の証であるかのようなそれを指先でなぞっては、面白くなさそうにウボォーギンはチッと舌打ちを漏らした。

トライバルを隠すように、はだけていたシャツを少し着せ直してやり、その上でうつ伏せのケイリュースの背中に覆いかぶさるように乗りかかる。



……が、足回りの貧弱そうなベッドはウボォーギンの体重を受け止めるだけの余力もないのか大きな音を立てて軋み始め、「…やべーなこりゃ」と汗を垂らす。




「…ケイ。お前もうちょっとこっち来い」

「アゥうぅ、なに…?ナンデ…?」



ケイリュースの足首を掴んで、引きずるようにずるずるとベッドの端まで移動させた。


別にこんなベッドなど壊れてしまっても構わない―――と思ってはいるが、致している最中に、というのはいくらなんでも萎える。

ケイリュースの上半身はそのままベッドの上に、腰から下を自身の脚の間……ベッドのへりから床に落として膝立ちさせ、疑似的に四つん這いの格好にさせた。


これならベッドが支えにもなるし、ケイリュースの脚への負担も少ないだろう。


我ながら良いアイデアじゃねーか、とウボォーギンはふふんと得意げな笑みを口元に浮かべ、改めてケイリュースを背後から抱きすくめた。



「うぅー…。オモイ、の…うぼーぎん…。ワタクシ息…、苦シイデス…」

「…まあちょっと我慢してろ。すぐ気持ち良くしてやるからよ」

「んうぅ…」



全体重がかかってしまわないように、ケイリュースの身体に回した方の肘を立てて自らの体重を支えてみるが、そのせいで盛り上がる腕の筋肉と逞しい胸板の間に挟まれて逆に苦しそうになってしまった。


ケイリュースが一生懸命に両腕を自身の胸とウボォーギンの腕の間に入れようともがいていたので、一旦力を緩めてやり、間に入ってきたケイリュースの両腕ごと再び抱きしめる。




「ア、ん…ゥ…、んん…」


その間もずっと反対の手はケイリュースの尻の間をふにふにと弄くっていた。

先ほどケイリュースの垂らした先走りのぬめりに加え、ローションをまとわせた指先で押すように揉み解す。



「オラ、そろそろ行くか?ケイ?」


前戯もそこそこに硬く勃起した自身を取り出し、その太い幹でケイリュースの後ろの口を擦り上げながら言ったウボォーギン。

先端を押し当て、後に続くであろう快楽を思ってニヤリと嗤うが、同時にケイリュースがグイグイと腕を突っ張って何かをしたがっている事に気付く。



「…なんだよ?これから良いトコだろ、…どうした?」と文句を口にしつつ、仕方なくウボォーギンはケイリュースの身体に回した腕の力を緩めた。


少しその身が自由になったことに気付いたケイリュースは、大事に手に持っていた小さなプラ袋を再び口元に掲げた格好で、上目遣いにウボォーギンを振り返って来た。




「あ?……んだよ。付けて欲しいのか?」



ケイリュースが持つプラ袋をツンツンと指しつつ尋ねる。

訊かれたケイリュースは少し首を傾げた後、残念そうに目を伏せてしょんぼりと肩を落としてしまった。



「んながっかりすんなっつーの。んなもん付けねぇ方がお前だって気持ちイイんだろうが?」

「う?…ン…、んん…」

「『ん?』じゃねーよ、なんか言えw普段は訊いてもいねーことまでぺちゃぺちゃうるせぇ癖によ。……お、」



ウボォーギンが言う間に、ケイリュースはウボォーギンの腕の隙間から下に抜け出て、ずりずりとベッドのへりから床に降りた。


そしてウボォーギンの股ぐらを前にプラ袋から中身を取り出し、目の前の大きなモノにチュッと軽くキスをしてから、手に持ったゴムを慣れた手つきでそれに被せ始めた。




「ン?う…。ウフフ」



きれいに付けられたことに満足したのか、ケイリュースがにっこりと笑ってウボォーギンを見上げてくる。


その笑みが、フワフワに揺れるストロベリーブロンドも相まって花のように愛らしく見えて、その瞬間ウボォーギンの中でなにか理性の糸と呼べるものがブチッと音を立てて切れた。



「……う?」



無言のまま、ウボォーギンはケイリュースの両腕を掴み、上にグンと引っ張ってその身体を持ち上げた。


ベッドのへりにケイリュースを座らせ、そしてそのまま後ろへ押し倒すように細身の身体へと圧し掛かる。



嬉しそうにウボォーギンの名を呟きながら胸に抱きついてくるケイリュースの背を強く抱き返し、もう一方の手で自身をまさぐって。

手にしたその太いモノをケイリュースの脚の間へと押し当てた。




「う…ン?うぼぉーぎん…?…あっ、ア…?」


「おら行くぜ、ケイ」

「…あ……あ゛っ、んっいあっ!?ああぁッ!」



太い雁首までをゆっくりと埋め、そこからは一気にケイリュースの中を侵食した。


少々無理を利かせ乱暴に押し入ったのが引き金になったのか、ケイリュースのモノからは精が放たれ、中のウボォーギンをもきゅうきゅうと締め付けた。

それを何とかやり過ごし、そこからは我慢も遠慮もないかのように激しく腰を打ち付ける。


猛るほどに熱く膨張したそれで奥壁を擦り上げるたび、ケイリュースのモノからはタラタラと涎のように体液が垂れ、折り重なる2人の腹の間を汚していく。

そのぬめりを肌で感じながら、自身の下で乱れ啼くケイリュースの愛らしい姿になおさら昂ぶりを覚えて、ウボォーギンは一層激しく自身を追い上げていった。



「……あ――〜〜クッソ、可愛いなお前っ。このまま1発イッて良いか、ケイ!?」

「アッ、あふ、うぼぉー、ぎん、んぅっ…、イッて、イッてクダひゃ…ッ、出してっ、」



満足に動かないであろう脚をウボォーギンの腰にゆるゆると絡め、両手を背に回してぺったりと抱きついてくるケイリュース。


その身体を抱き潰す勢いで抱きすくめ、ウボォーギンは動きを止めた。

同じように達してヒクつくケイリュースの中により深く己をうずめ、ウボォーギンもまた欲を解放する。



出し切ってから、「あー…」と何かを思い出したように伸びた声を上げて、ウボォーギンは薄皮1枚隔てて溜まった大量の精液ごとそれをケイリュースの中から引き抜いた。


不安そうに首をかしげながら自身を見上げるケイリュースの、涙で濡れた目元に軽くキスを落としながら――――

まだ治まりのつきそうにない自身からそれを外して、再びウボォーギンはケイリュースの後ろの口へと硬いモノを押し付けた。



「…ふン…うぅ…。うぼーぎん…?」

「良さそうなトコ悪ィなケイ。まだ2、3発はヤんねーと気が済まねぇ。…いいよな、今度はこのまま入れても」

「ん…?んんぅ……。―――ひぐっ!?」


厭よの言葉は聞く気が無いのか、ケイリュースから返答が来る前に、ウボォーギンはまたしてもケイリュースの小さな身体の中へと押し入る。



「ふゃ…、うぼぉーぎんん…ぅう」

「だから『にゃー』じゃねぇつってんだろw …へへ。……ま、次はちゃんとお前も気持ち良くしてやるからよ」



零れた涙を袖で拭いながら弱々しく不平の言らしき鳴き声を上げるケイリュースの頭を撫でて、ウボォーギンは悪びれなく笑う。

そしてケイリュースの腕を取り、もう一度自身に抱きつかせるかのようにその手を背中へと回させた。



「…このまんまもう1回ヤろうぜ?」とケイリュースの弱い耳元で囁いて、ウボォーギンは再び、今度は少しペースを落として―――その貧弱なベッドの足を軋ませ始めた。

















「……おい、ケイ。おい」



床とべったりキスした状態のベッドマットの上で、うっすら気絶しかけているケイリュースの頬をペチペチと叩いて起こす。


今は開き直って、ウボォーギンもまた壊れたベッドの上に―――ケイリュースを抱えるようにして横になっていた。




「うぅうんん……うぼぉーぎんん…」

「ダハハハ。悪ィな。ちっとヤリすぎたか」



まどろんでいたところを起こされて迷惑そうに眉を寄せるケイリュースのくしゃくしゃに乱れたウェーブ髪を撫で、ウボォーギンはケイリュースの頬にキスを落とした。

それでゆるりと目を開けたケイリュースは、まだ眠そうな顔のまま、のたのたと鈍い動きでウボォーギンの胸板に手を伸ばしてきた。



「うぅ…。ウボォーギン…。アナタ抱くのした、イイデス…。ワタクシ…、ぎゅー…クダサイ…」

「あ?……なんだよ、お前4発もヤッてまだ足りねーってのか?」



「んん…?アナタ…、ワタクシ抱くの…、さっきシタ…。一緒なの…、離れ、のはイヤ…。ぎゅーイイ…。抱くのシテ…、ぎゅー…。
 アナタの…。うぼぉーぎんの…。ぎゅーすき。いっぱい…ワタクシ一緒抱くの、ぎゅー、シテクダサイ…」


「あぁ…なんだ、"ぎゅー"、か。いいぜ。潰れても知らねぇぞ?w」




手を伸ばしてくるケイリュースの姿を見てやっとその言っている意味がわかったのか、ウボォーギンはケイリュースの細身を抱き寄せた。

そして少し前にしてやったように、その背に腕を回し、少しきつめに抱きしめてやる。




「ウフフ…。ぎゅー…。ウフフフ。うぼぉーぎん…あったかいデスネ…」



そう言ってケイリュースは眠そうだった顔をふわりと笑顔に変えた。

自身の腕の中で嬉しそうにくすくすと微笑ういつものケイリュースの表情(カオ)を目にして、ウボォーギンもまたフッと笑みを浮かべる。



「…なあケイ。…おい。……よぉ」

「…ぅぶふ……うう…ナぁにー?ナニスルデス…?うぼーぎん…」



幸せそうに頭を揺らしながら再度寝に入ろうとしていたケイリュースの頬っぺたを、指でグリグリ強めにつついて起こす。


迷惑気にまた眉を寄せたケイリュースに、ウボォーギンは「お前、早く脚治せよ?」と話しかける。




「……う?」


「ここにいるとシャルなんかがグチグチうるせぇからよ。お前の脚が治ったら、2人きりでどっか別ンとこ行こうぜ?」




強化系でもある自身の怪我ならばツバでもつけておけばすぐに治るが、へっぽこのケイリュースの怪我の治療にはまだ薬と包帯が必要だろうとウボォーギンは認識していた。


ケイリュースの脚には無粋な銃痕なんて似合わないと思うし、ウボォーギンの心情的にもそんなものを残したままなどというのは我慢がならない。

治る傷ならば、もちろんキレイに治しておいてやりたい。



しかし今このまま街へ出ても、自身の薬の知識と気性から言ってずさんな治療を施してしまうだろうことは容易に想像できた。


『一緒に行こうぜ』などと約束した以上連れて行くのは当然としても、街でいちいち病院を襲ってチマチマと薬棚からわけの分からない薬を漁るぐらいなら、今はまだここに留まってシャルナークや防護服達に手当を任せておく方が確実だし楽だ。




――――行動開始はコイツの怪我が治ってから。

へっぽことはいえケイリュースも一応は念能力者なのだから、そこらの一般人よりは怪我の治りも早いはずだ。それほど時間はかからないだろう。





「流星街(ここ)も退屈っちゃ退屈だが、お前がいりゃ欲求不満とは縁遠くいられそうだしな。もう少しぐらいはここで我慢しといてやるからよ」



ガハハ、と豪快に笑うウボォーギンを見上げ、ケイリュースが不思議そうに首をかしげている。

ウボォーギンの言っていることの意味も意図も、今のケイリュースにはよくわからないものだったらしい。


そんなケイリュースのトボケ顔をさらにフフンと鼻で笑って、ウボォーギンはケイリュースの頭のてっぺんを大きな掌で掴んでぐりんぐりんと揺さぶった。




「…ま、要するにだ。さっさと怪我治して、一緒に行くぜ、ケイ。いいな?」




まっすぐにケイリュースの目を見据え、強い口調でウボォーギンが言う。

ぽーっと呆けたようにウボォーギンを見上げていたケイリュースの濃いピンク色の瞳が、その瞬間にぱちくりと大きく開かれた。



「…ぅう?…一緒…?アナタ、ウボォーギン、と…、ワタクシ一緒です?アナタ、連れるシテクレル…?ワタクシを一緒…。ふたり…行ク、シテクレル…?」


「おお。嬉しいだろ?ケイ…」



………と、訊いた次の瞬間、急にグゥウ―――〜〜ッと何か大きな音がして、ウボォーギンは「……あ??」と怪訝そうに眉をしかめた。

すると続いてキュゥーと、今度は動物の鳴き声のような可愛らしい音がして、ウボォーギンもやっとその音の発生源がどこかを突き止められたらしい。




「……お前、せっかくオレが良い事言ってんのに、腹で返事すんじゃねーよ」

「オ゛ッ」



額を合わせる程度のつもりで、ケイリュースのおでこに頭突きを食らわす。


―――が、ずいぶんと"いいところ"に入ってしまったらしく、ゴツッとか、かなり大きな音が出た。




「……いっ、オッ!………お!!」

「ガハハハハハ!!悪ィ悪ィw」



相当痛かったのか、それとも昼間に頭を打ったそのコブのところへ運悪くクリーンヒットしたのか。

両手で額を押さえてプルプルうずくまるケイリュースを、ウボォーギンは大ウケしながらに抱き上げ、身を起こした。


そして冷たく小さなケイリュースの両手を押しのけ、分厚く温かい手のひらで額を揉んでやる。




「んなしょっぺー顔で泣くなっつーのw悪かったっつってんだろ。
 大体お前よく考えたら、朝メシからこっちスープ半分しか食ってなかったもんな?その朝メシだってパンしかロクに食ってねぇし。そりゃ腹も鳴るぜ」


「うぅうう…」




額を揉んでもらいながら、くぅくぅと空腹を訴える腹を押さえて大粒の涙をポロポロと零すケイリュースを、「どっちかにしろよw」とまた豪快に笑い飛ばしてから―――


ウボォーギンは床に捨て置かれていた自身の麻の荷物袋を引き寄せ、ここに来る前にそこに入れたいくつかの缶詰をゴロゴロと取り出した。




「おーし、ケイ。缶詰やるぜ。食うだろ?」



一番小さなヤキトリ缶をケイリュースの手に無理矢理握らせて、ウボォーギンは笑ってみせる。朗らかに。

するとその顔に釣られたのか、「ん!」とケイリュースも目尻に涙を残しながらもにっこりと満面の笑みを浮かべた。



「くう、スル!缶詰…オイシイ…、アナタと、ウボォーギンと…美味シイ、ワタクシタクサンしたいデス!」


「……おお。そうかよ。なら腹ごしらえしたら2回戦目と行こうぜ、ケイ」

「………う?」




図らずも嬉し泣きのようになってしまったケイリュースの笑顔にドキリと気持ちが動かなくもない。


それにも気付かずニコニコと能天気に笑顔を続けるケイリュースを『ホンット馬鹿だなお前』と内心突っ込みつつ、ウボォーギンは「…けど、その顔が一番好きだぜ」とその細い腰を傍に抱き寄せたのだった。












つづく




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本編4話は1週間ほど後のお話、番外編7日目・日中はコイビト(2)と(3)の間のお話です
ゴミ山でシャルとシズクとウボォーと遊んで、頭打って気絶するまで

すもも

TopDreamピンクメドゥシアナ◆番外編「7日目」:コイビト(4)
ももももも。